スノモノモ

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映画「花戦さ」、美しい花と音楽の魅力

 映画「花戦さ」を見ました。

予告編で、劇伴の圧倒的素晴らしさに惹かれて気になっていた映画です。

個人的にはとても大好きな映画でした。ぜひ映画館で見て欲しいです!

 

 

物語

京の中心である六角堂の花僧、池坊専好。仏に備えるため花を生ける池坊専好の腕前は、織田信長公をも唸らせる素晴らしいものであった。

 

専好は出世や名声には興味が無く、ひたすらに花を愛した。その暮らしの中で、町衆や幼馴染、千利休や河原で出会った少女と交流を深めていく。

 

 しかし穏やかな日常は続かず、愛息を失った秀吉による圧政により、専好は多くの縁を失う。

 武力ではなく、花で仇を成す。覚悟を決めて大作を生ける池坊専好の結末は…

 

 

音楽・久石譲の圧倒的魅力

音楽は、あのジブリ映画の音楽や、菊次郎の夏の名曲Summerなどで知られる久石譲が担当。

劇中でもその存在感は素晴らしく、期待通りでした。 

予告編で流れていた曲は劇中で何度も繰り返し使用されており、少し飽和気味に感じましたが…それでも見せ場で響いてくる独特の奥行きのある音楽はやはり感動します。

 

池坊監修の荘厳な作品の数々

いけばなの名手・池坊専好が主人公である映画だけに、劇中に出てくる作品の数々はどれも素晴らしかったです。

引きの画面でしっかり間をとって魅せてくれる映像は、華道の知識が無くても惹き込まれました。

また、専好のユニークなキャラクターに似合う可愛らしい花の数々も、見ていて楽しくなるような配置で素敵でした。

 

 

 

まとめ

二時間という少し長めの上映時間。物語の起伏としては大きすぎず、小さすぎず、緩やかなアップダウンがあり飽きずに楽しめます!

 

また、池坊専好を演じる野村萬斎はじめ、市川猿之助佐々木蔵之介中井貴一など豪華なキャスティングも見どころでしょう。

 

あとこれは映画を見た人なら分かると思うのですが、河原で出会う少女・蓮を演じる森川葵さんがとても可愛い…!謎めいた役柄ですが、凛とした眼差しが印象的でした!

 

京都での撮影、花や自然の描写が美しいだけに、所々のセットのチープさが少し目立ったのが気になります…。しかしそれも微々たるものです。

 

美を愛する、人の心を忘れぬようにと生きる心掛けは大切ですね。

千利休池坊専好についても色々と調べてみたくなりました。気になった方はぜひ映画館へ。

 

 

 

少し詳しく突っ込んだ日経の記事を見つけたので添付しておきます。


池坊専好の「花戦さ」、利休の仇・秀吉に一矢(4ページ目):日経ビジネスオンライン